くるみ割り人形のお話を小学生でも読めるように編集しました。
バレーを見に行く前に読んでいくとストーリーが分かってより楽しめます。
-------------------------------------------------------------------------------------
くるみ割り人形」全2幕 —愛と冒険の夢物語—
原作:童話「くるみ割り人形とはつかねずみの王様」E.T.A.ホフマン
あらすじ
-----第一幕-----
【第一場 雪の道】
19世紀末、ドイツのある町、雪の降り積もる今夜は、楽しいクリスマスの晩です。裕福なシュタルバーム家に向って、ドロッセルマイヤーおじさんや子供達がクリスマスパーティーに急ぎます。
【第二場 クララの家の客間】
この物語の主人公のシュタルバーム市長の娘クララの家の客間では、親しいお客様を迎えてのクリスマス・イブのパーティの準備がされ、立派に飾りつけられたクリスマス・ツリーに明かりがともされ、待ちかねた子供達が呼び入れられます。子供達はそのまわりで楽しく遊戯をはじめます。女の子達はもみの木のマーチを踊ったり、男の子たちは兵隊ごっこをしたりして、たいへんにぎやかです。
いつも変わったプレゼントを持ってくるドロッセルマイヤーおじさんは、子供達に遥か南の彼方にあるピルリッパードというお菓子の国の王子様の話を始めます。子供達を喜ばせるために、余興が始まります。まず指人形芝居、次に大きな箱からピエロ、コロンビーヌ、ムーア人形と次々に取り出して躍らせます。
余興がすむといよいよプレゼントです。女の子たちはみんな綺麗なお人形をもらい、それぞれおままごとをします。クララはみんながいやがってもらわなかった、みにくい顔の仕官服姿のくるみ割り人形にひかれ、かわいそうに思い、自分のもとへひきよせます。
いたずらな兄のフリッツがやってきてくるみ割り人形をこわしてしまい、クララは泣きだします。この様子を見ていたドロッセルマイヤーおじさんが、フリッツから人形を取り戻し、器用に腕を修理して白い布で手当てをし、クララに返してやりました。クララは人形をやさしく抱き上げ、子守唄を歌いながら人形をあやします。
大人達が部屋に入ってきて、踊りをはじめます。子供たちもその列の中を楽しくかけまわってるうちに、楽しかったパーティも終わり、客間はひっそりと静まります。ソファーの上にはくるみ割り人形だけが、ポツンと置き去られています。
【第三場 帰り道】
夜も遅くなり、パーティも終わり、家路を急ぐ人たちが雪道を帰っていきます。
【第四場 ねずみと玩具の兵隊の戦争】
客間の灯りもクリスマス・ツリーの明りも消された客間に、寝つかれぬクララは寝巻き姿のまま一人くるみ割り人形を探しに出てきます。ソファーの人形を抱き上げ、子守唄を歌っているうちに、いつしか眠ってしまいます。
ここからクララの夢が始まります。時計が真夜中の12時を打ったとき、どこからともなくねずみがあらわれ、次々に数を増やし我が物顔に部屋の中を暴れまわります。ねずみたちはクララに押しよせてきますが、クララがびっくりして大声を出すので逃げ回ります。
そこにドロッセルマイヤーおじさんが現れ、魔法をかけると、クリスマス・ツリーはだんだんと大きくなり、時計の針はグルグルと回りだし、ただならぬ気配となります。すると、黒マントをひるがえしてねずみの王様マウゼリングが姿を現わし、クララを襲います。そこにくるみ割り人形を先頭にした玩具の兵隊があらわれ、ねずみの大群に砲撃を加え、戦争がはじまります。
ついにくるみ割り人形とねずみの王様の一騎打ちとになります。それを見ていたクララは、夢中でそこにあったスリッパをねずみの王様めがけて投げつけます。あっとひるんだすきに、くるみ割り人形の剣がねずみの王様を倒します。すると、呪いがとけたように、くるみ割り人形は王子の姿となります。
【第五場 雪の国】
若者ふたりは、春に先がけて風に舞う粉雪の妖精と、天上から祝福する天使たちの澄んだ歌声に包まれて、自然な愛情のたかまりにお互いの心が固く結ばれ、春の太陽のきざしの光の中を、遠いくるみ割り人形一族のふるさとのお菓子の国へと向かいます。
-----第2幕-----
【第一場 お菓子の国へのたび】
クララ達一行はお菓子の国に着きます。お菓子の国の女王は金平糖の精です。くるみ割り王子はクララがねずみと兵隊の戦争でネズミの王様にスリッパを投げて、自分を助けてくれた事を話します。
【第二場 お菓子の国での祝宴】
突然、光に満ちたお菓子の国の宮殿の広間があらわれ、お菓子の国の精たちが、装いをこらして、クララとくるみ割り人形の王子を迎えます。金平糖の女王は、クララへのごほうびに、各国の踊りで歓迎してくれます。
●チョコレート(スペインの踊り) ●コーヒー(アラビアの踊り) ●お茶(中国の踊り) ●トレパック(ロシアの踊り) ●あし笛の踊り ●キャンドルケーキ ●花のワルツ ●金平糖のグラン・パ・ド・ドゥ
【第三場 クララの家の客間】
クララは客間の長椅子の上で、ドロッセルマイヤーおじさんの魔法が解け、目覚めます。クリスマスのすばらしい夢の中で愛を誓ったくるみ割り人形を胸に抱いて、新しい朝を迎えます。
バレーを見に行く前に読んでいくとストーリーが分かってより楽しめます。
-------------------------------------------------------------------------------------
くるみ割り人形」全2幕 —愛と冒険の夢物語—
原作:童話「くるみ割り人形とはつかねずみの王様」E.T.A.ホフマン
あらすじ
-----第一幕-----
【第一場 雪の道】
19世紀末、ドイツのある町、雪の降り積もる今夜は、楽しいクリスマスの晩です。裕福なシュタルバーム家に向って、ドロッセルマイヤーおじさんや子供達がクリスマスパーティーに急ぎます。
【第二場 クララの家の客間】
この物語の主人公のシュタルバーム市長の娘クララの家の客間では、親しいお客様を迎えてのクリスマス・イブのパーティの準備がされ、立派に飾りつけられたクリスマス・ツリーに明かりがともされ、待ちかねた子供達が呼び入れられます。子供達はそのまわりで楽しく遊戯をはじめます。女の子達はもみの木のマーチを踊ったり、男の子たちは兵隊ごっこをしたりして、たいへんにぎやかです。
いつも変わったプレゼントを持ってくるドロッセルマイヤーおじさんは、子供達に遥か南の彼方にあるピルリッパードというお菓子の国の王子様の話を始めます。子供達を喜ばせるために、余興が始まります。まず指人形芝居、次に大きな箱からピエロ、コロンビーヌ、ムーア人形と次々に取り出して躍らせます。
余興がすむといよいよプレゼントです。女の子たちはみんな綺麗なお人形をもらい、それぞれおままごとをします。クララはみんながいやがってもらわなかった、みにくい顔の仕官服姿のくるみ割り人形にひかれ、かわいそうに思い、自分のもとへひきよせます。
いたずらな兄のフリッツがやってきてくるみ割り人形をこわしてしまい、クララは泣きだします。この様子を見ていたドロッセルマイヤーおじさんが、フリッツから人形を取り戻し、器用に腕を修理して白い布で手当てをし、クララに返してやりました。クララは人形をやさしく抱き上げ、子守唄を歌いながら人形をあやします。
大人達が部屋に入ってきて、踊りをはじめます。子供たちもその列の中を楽しくかけまわってるうちに、楽しかったパーティも終わり、客間はひっそりと静まります。ソファーの上にはくるみ割り人形だけが、ポツンと置き去られています。
【第三場 帰り道】
夜も遅くなり、パーティも終わり、家路を急ぐ人たちが雪道を帰っていきます。
【第四場 ねずみと玩具の兵隊の戦争】
客間の灯りもクリスマス・ツリーの明りも消された客間に、寝つかれぬクララは寝巻き姿のまま一人くるみ割り人形を探しに出てきます。ソファーの人形を抱き上げ、子守唄を歌っているうちに、いつしか眠ってしまいます。
ここからクララの夢が始まります。時計が真夜中の12時を打ったとき、どこからともなくねずみがあらわれ、次々に数を増やし我が物顔に部屋の中を暴れまわります。ねずみたちはクララに押しよせてきますが、クララがびっくりして大声を出すので逃げ回ります。
そこにドロッセルマイヤーおじさんが現れ、魔法をかけると、クリスマス・ツリーはだんだんと大きくなり、時計の針はグルグルと回りだし、ただならぬ気配となります。すると、黒マントをひるがえしてねずみの王様マウゼリングが姿を現わし、クララを襲います。そこにくるみ割り人形を先頭にした玩具の兵隊があらわれ、ねずみの大群に砲撃を加え、戦争がはじまります。
ついにくるみ割り人形とねずみの王様の一騎打ちとになります。それを見ていたクララは、夢中でそこにあったスリッパをねずみの王様めがけて投げつけます。あっとひるんだすきに、くるみ割り人形の剣がねずみの王様を倒します。すると、呪いがとけたように、くるみ割り人形は王子の姿となります。
【第五場 雪の国】
若者ふたりは、春に先がけて風に舞う粉雪の妖精と、天上から祝福する天使たちの澄んだ歌声に包まれて、自然な愛情のたかまりにお互いの心が固く結ばれ、春の太陽のきざしの光の中を、遠いくるみ割り人形一族のふるさとのお菓子の国へと向かいます。
-----第2幕-----
【第一場 お菓子の国へのたび】
クララ達一行はお菓子の国に着きます。お菓子の国の女王は金平糖の精です。くるみ割り王子はクララがねずみと兵隊の戦争でネズミの王様にスリッパを投げて、自分を助けてくれた事を話します。
【第二場 お菓子の国での祝宴】
突然、光に満ちたお菓子の国の宮殿の広間があらわれ、お菓子の国の精たちが、装いをこらして、クララとくるみ割り人形の王子を迎えます。金平糖の女王は、クララへのごほうびに、各国の踊りで歓迎してくれます。
●チョコレート(スペインの踊り) ●コーヒー(アラビアの踊り) ●お茶(中国の踊り) ●トレパック(ロシアの踊り) ●あし笛の踊り ●キャンドルケーキ ●花のワルツ ●金平糖のグラン・パ・ド・ドゥ
【第三場 クララの家の客間】
クララは客間の長椅子の上で、ドロッセルマイヤーおじさんの魔法が解け、目覚めます。クリスマスのすばらしい夢の中で愛を誓ったくるみ割り人形を胸に抱いて、新しい朝を迎えます。
コメント