近くの関東学院大学のふれあい夏祭りで、カンフーパンダという映画の上映があったので見て来た。子どもたちは、ひょうきんなパンダの演技にお笑いで大満足だった。 舞台は、中国の桃源郷の平和の谷。そこを荒し回る極悪非道なタイ・ランを倒すカンフーを選ぶための選考会でメタボで食いしん坊のラーメン店の息子のパンダのポーが選ばれた。カンフーの厳しい修行について行けず、最初は弱気のポーだったが、秘伝のラーメンのタレなんて本当はないと言う親父の言葉がポーに何かを気づかせる。厳しい修行をして強いカンフーになるというロッキーのような話かと思いきや、最後までメタボで食いしん坊のママでいながら、強敵のタイ・ランを倒してしまうというストーリであった。 大切なことは、誰かのまねをすることもなければ、必要以上にムリをすることもなく、ありのままの自分を信じて一生懸命やることというのがメッセージになっていた。カンフーの秘伝が書かれた巻物には何も書かれていなくて自分を映す鏡になっているところや、ゾウガメのウーグウェイ導師がひたすら言っている「ただ、信じるのです」がメッセージの伏線になっている。 スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスの作品だけあって奥深いものに仕上がっていて大人にとっても十分楽しめる内容であった。夏の終わりに平潟湾で見つけた掘り出し物であった。