親戚で葬儀があった。葬儀の時間は非常に正確だ。6時なら6時という決まった時間に始められて、決まった時間にちゃんと終わる。時間管理をどのようにしているのだろうか。
僧侶は、時間になると登場して祭壇の前のふっくらした座布団に座る。おもむろに、長い線香を取り出してロウソクの炎で火をつける。読経が始まる。参列者のお焼香が始まる。親戚の焼香が終わると読経も終わる。
僧侶は、時計を持っていない。近くに時計もない。誰かが時間を教えている様子もない。どのようにして時間がわかるのか。僧侶は、線香の燃え具合で時間の経過をはかっているのではないか。それでなければ、あんなに長い線香は必要ない。
諸行無常、時は人の営みとは無関係に流れて行く。線香には時間の大切さを知らせると言う意味があるのではないかと思った。僧侶に会ったら、今度、聞いてみたいと思う。
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